ホストクラブの基本テーブルマナー
ホストが行うテーブルマナーは手順が大切です。
まずは一通りの流れを覚えてしまいましょう。
それぞれの詳しい手順、マナーについてひとつずつ紹介していきます。
おしぼりのマナー
実は接客中におしぼりが役立つシーンは思った以上にたくさんあります。
一番最初に手渡すことはもちろん、グラスやボトルの水滴を拭くとき、こぼれたおつまみを拭き取るとき、お客さまがお手洗いから戻ったとき・・・。
おしぼりを使いこなすことがテーブルマナーを習得することと言っても過言ではないので、必ずマスターしましょう。
- おしぼりの渡し方
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おしぼりは丸めた状態で保管していることが多いですが、お客さまに渡すときは一度広げて、二つ折りにします。
このとき、折り目のほうをお客さまに向けると受け取りやすいので、より良いです。
※おしぼりを暖めるかどうかはお店や時期にもよるので、臨機応変に対応しましょう。
熱いおしぼりの場合、このひと手間を掛けることで少し冷ます効果もあります。
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最近では衛生管理の観点から"おしぼりを渡すときにお客さま以外の手が触れないように"するホストクラブもあります。
この場合は、ホストがフィルムの端を切り取ってから手が触れないように少しだけおしぼりを押し出し、お客さまに取ってもらうようにしましょう。
- 片付け・管理の仕方
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一度でも使ったおしぼりは、使用済であることがわかるように三角に畳んでおくことが多いです。
畳み方に絶対のルールはありませんが、ぐちゃぐちゃのまま置きっぱなしにしてはいけません。
また、使ったおしぼりをテーブルの上に何本も置きっぱなしにしないようにしましょう。
2本ほど溜まったら、惜しまずどんどん交換します。
喫煙、タバコのマナー
お客さまがタバコを吸う場合、火をつけるのはホストの役目です。
意外かもしれませんが優先度の高い仕事です。
お客さまがタバコを取り出したらたとえ会話中でもお酒を作っていても、素早くライターを準備します。
自分がタバコを吸わないとしてもライターは必ず用意しておきましょう。
- 喫煙の確認
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初回のお客さまにはおしぼりを渡したタイミングで喫煙の有無を確認します。
お客さまの中には火をつけられるのが苦手という人もいるので、同じタイミングで確認しておくと良いでしょう。
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2度目以降のお客さまの場合は既に確認しているはず。
その場合、喫煙の有無は覚えておかなければなりません。メモを取るなどで工夫しましょう。
- 火をつけるときの注意点
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お客さまに万が一の危険も起こらないように、ライターの火は一番小さくしておきます。
火をつける際には火をお客さまに見せないように、手で隠しながらつけます。
また遠い席から手だけを伸ばすのではなく、少し移動して近くに寄ってから火を差し出しましょう。
- 灰皿の交換の仕方
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灰皿の交換にもマナーがあります。
灰皿を動かすときは灰が飛ばないよう、きれいな灰皿を上にかぶせて回収します。
きれいな灰皿をお客さまの前に戻すときには、タバコを置くくぼみをお客さまに向けるようにします。
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基本的には吸い殻が1本溜まるごとに交換しますが、お客さまによっては「溜まってからでいい」などタイミングを指定されることがあります。
そのときは指定に従いますが、多くても3本ほど溜まったら交換したほうが良いです。
ドリンク(お酒)を作るときのマナー
お酒の用意は主にヘルプホストの仕事です。
自分が指名を受けたホストの場合はヘルプに任せましょう。
自分がヘルプの場合は、マナーに則ってお酒を用意しなければなりません。
- お酒の作り方
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まずはアイス(氷)の数、お酒の濃さなどを確認します。
お客さまにボトルのラベルが見えるように注ぎ、混ぜるときはゆっくりと。
神経質になる必要はありませんが、できるだけ音がならないようにしましょう。
- お酒を作る順番
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お酒を用意する順番にも決まりがあります。
最優先はもちろんお客さま。
その後担当ホスト、先輩ホスト、自分と続きます。
※ホストのお酒は頂いても良いのか、お客さまに伺う必要があります。
勝手に作ってはいけません。
接客中、シーンごとのテーブルマナー
お客さまがテーブルに付かれてから最初のドリンクを用意するまでの一連の流れを紹介しました。
ここまでできればひとまず安心ですが、ホストの接客はむしろここからが本番です。
お客さまに満足していただくための接客中のマナーを紹介します。
最初の一杯
最初の一杯は必ず乾杯します。
お客さまより高い位置でグラスを合わせないようにしましょう。
周りにホストが何人かいるので、届かないときは落ち着いて移動してからグラスを合わせます。
横着して手を伸ばすだけ、片手で、などはNG。
お客さまが席についてから最初の乾杯まではスムーズに行えるように何度も練習するのがオススメです。
テーブル全体の管理
テーブルの上をきれいに保つのは基本中の基本です。
最初がきれいな状態なのは当たり前ですが、時間が経つとグラスの水滴、タバコの灰、おつまみがこぼれるなどで汚れることはあります。
それらはその都度こまめに片付け、きれいにしておきましょう。
ボトルや割り物などもホストのほうに寄せておき、お客さまの前には置かないようにします。
お客さまが席を立ったとき
お手洗いなどでお客さまが席を立ったとき、ただボーっと待っていてはいけません。
それほど汚れていなくてもおしぼりや灰皿を交換し、テーブルを片付けるチャンスです。
お客さまが戻ってくる前に素早く行いましょう。
お客さまが戻ってきたら新しいおしぼりを手渡します。
自分が他のお客さまの席へ移るとき
自分を指名する他のお客さまが来店するなど、席の移動しなければならないときがあります。
お客さまの席を離れる際は必ず「ごちそうさまでした」と言ってからグラスを合わせます。
グラスの中身を残さず、飲み干してから移動するようにしましょう。
まとめ:ホストのテーブルマナーについて
今回の特集では、ホストのテーブルマナーについて紹介しました。
ここまでの内容をまとめます。
- ホストは必ずテーブルマナーを習得しなければならない
- 店舗によって細かい違いはあるものの、ほぼ共通
- 何度も繰り返すことで自然に手が動くように覚えよう
手順ひとつとっても細かい決まりが多く、一度に覚えることは難しいです。
ホストは会話をしながらこれらのマナーについて自然とこなせるようにならなければいけませんが、ひとつひとつを見てみれば難しいものではないので何度も繰り返していれば必ずできるようになります。
とにかく繰り返して実践することが大切です。
最初のうちはうっかり忘れることもありますが、焦らずにじっくり習得していきましょう!
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