手塚治虫の傑作にして名作「ブラックジャック」の展覧会が、京都国際マンガミュージアムで開催される。
1973年から『週刊少年チャンピオン』に連載された「ブラック・ジャック」は、医師免許を有していた手?治虫がその知識を遺憾なく発揮した医療マンガの代名詞として、40年たった現在でも多くのファンに愛され続けています。それは医療現場の医師たちにおいても同じです。
この度、京都国際マンガミュージアムで開催する本展は、その医師たちの「ブラック・ジャック」に対する思いを名シーンとともに紹介する展覧会です。
引用元:京都国際マンガミュージアム
今回の展覧会では、実際に医療の現場で働いている医師が選ぶ“ブラックジャックの名シーン”に焦点を当てている。
それだけでなく、2013年に実施された“読者が選ぶベストストーリー30”がパネルで紹介され、手塚治虫のアシスタントとして、ともにブラックジャックを作り上げた、石坂啓、小谷憲一、わたべ淳ら6名の作家が描いた短編コミック作品集「ブラック・ジャックREAL〜感動の医療体験談〜」のマンガ原稿を展示。
さらに、本格的な手術室を再現したコーナーでブラックジャックの等身大フィギュアと記念撮影が可能となっており、撮影時に手術着などの無料貸出も行うという。BJファンならずとも、足を運んでみたくなる展覧会と言えるはずだ。
筆者もBJが大好きである。人生で最も影響を受けた作品と言ってもいい。
BJ40周年を記念して秋田書店が行った読者投票では、BJの初恋物語「めぐり会い」、目立たない医師にBJが影から力を貸す「六等星」、珍しくBJとDr.キリコが共闘する「死への一時間」などといった名エピソードが上位にランクインされている。
因みに、筆者が一番好きな話は、孤島の美しい女医がBJに対して恋心を抱く「土砂降り」。作中で女医に対し“仕事(医者)とはなにか? 大切なことはなにか?”をBJが教えてくれるシーンはとてもオススメなので、是非読んでもらいたい。