誰もがその名を知る
「漫画の神様」、手塚治虫。
鉄腕アトムや、ブラックジャックなど例を挙げればキリがないほどの数の作品を執筆している。
そして亡くなる直前まで漫画を描き続けた手塚氏の作品には
『未完』となった作品が存在する。
『グリンゴ』『ネオ・ファウスト』そして今回の舞台の原作となる
『ルードウィヒ・B』。
その未完となった作品が「舞台劇」となって現代に復活する。
手塚治虫原作の舞台『「ルードウィヒ・B」〜ベートーヴェン 歓喜のうた〜』が、11月27日から東京・有楽町の東京国際フォーラムホールC、12月11日から大阪・シアターBRAVA!で上演される。
同作の原作である『ルードウィヒ・B』は、手塚治虫がルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベンの生涯を描き、手塚の逝去によって未完となった音楽漫画。
舞台版では、絶筆となった後半部分に、交響曲第9番“歓喜の歌”にまつわるエピソードを追加し、ベートーベンの若き日から晩年までを描く。
主人公のベートーベンを演じるのは、橋本良亮(A.B.C-Z)。
ベートーベンが弟子入りするモーツァルトを河合郁人(A.B.C-Z)が演じる。
さらに、里見浩太朗、浅野温子、姜暢雄、知念里奈らがキャストに名を連ねている。
また、音楽監督として千住明が全ての劇中音楽を担当。
ピアニストの川田健太郎がピアノを演奏し、Delight Quintetが弦楽器を中心とした生演奏を行うほか、出演者の橋本や河合も舞台上で歌やピアノの演奏を披露するという。
参照:http://www.cinra.net/news/20141014-beethovenstage
舞台情報
【あらすじ】
1770年、歌手の父ヨハンと母マリアの子として生まれたルードウィヒ・ヴァン・べートーヴェンは、少年時代から音楽の才能を見出され、やがて、100年に一人の天才と称されるモーツァルトの影響を享け、貴族の娘・エレオノーレや民衆の人たちとの出会いから、音楽こそが人の心を豊かにする事を知り、音楽家として成功を得る。
しかし、その瞬間、彼は聴覚を失うという冷酷な宿命を背負わされる。
その宿命のライバルこそが、貴族で音楽の才能を持ちながらも"ルードウィヒ"の名を持つすべてを恨むフランツ。
その恨みが音楽家ベートーヴェンの運命を大きく左右することになる。
果たしてルードウィヒ・Bはどう戦い、何を想い、音楽で何を表現するのか……。
手塚治虫の未完作品に新たにクライマックスを創作。
今、ベートーヴェン最後の交響曲第九の『歓喜のうた』が鳴り響く──。
【公演情報詳細】
<東京公演>
2014年11月27日(木)〜12月6日(土)全16公演
会場:東京都 有楽町 東京国際フォーラム ホールC
料金:8,900円
<大阪公演>
2014年12月11日(木)〜12月14日(日)全7公演
会場:大阪府 シアターBRAVA!
料金:8,900円
『「ルードウィヒ・B」〜ベートーヴェン 歓喜のうた〜』公式サイト
「未完の作品」の結末が見られるとあって、原作を読んでいる人には必見の舞台ではないでしょうか。
もちろんベートーヴェンの生涯をテーマにした、漫画原作の作品のため、舞台を見たことない人や、クラシック好きにもオススメの舞台作品。
また、ぜひそういった方が近くにいれば、舞台鑑賞というワンランク上のデートに誘ってみるのもいいかもしれませんね。