ホストクラブ求人における経験者と未経験者の違い
初めてホストになるという人は、正真正銘の未経験者です。
しかし、ホストクラブには体験入店制度がありますし、短期で辞めてしまう場合もあります。
いったいどこまでが未経験者で、どこからが経験者なのでしょうか。
経験者は即戦力、つまり入店と同時に売上に貢献できるホストを指します。
具体的に言うと、指名本数と売上実績です。
プロ野球で言うと、実績を積み重ねてフリーエージェントで移籍するのがホストクラブの経験者です。
即戦力で働けるプレイヤーかどうか、それが経験者と未経験者の違いです。
経験者の目安
世の中には2種類のホストしかいません。
最低保証か、それ以上か。
ホストクラブには、最低保証という制度があります。
アルバイトのホストは時給制の場合もありますが、レギュラーのホストは完全歩合制です。
自分を指名してくれるお客様の、お会計の1部が自分の給料になります。
未経験のホストの場合は、指名がないので歩合給が入りません。
そのため、最低保証という最低限の給料を貰える制度があります。
最低保証を貰っているホストは、まだお店に貢献していない半人前のホストです。
最低保証以上の給料がもらえるようになって、はじめて一人前のホストと言えます。
この最低保証を超えるか超えないかは、経験者の目安になります。
ホストクラブによって、経験者と未経験者の判断に違いがあります。
自分がどちらにあたるのかは、念のためお店に確認してください。
ホスト業界の安定給!最低保証とは
線引きの例
実際にどんなケースで『経験者』となるのか見てみましょう。
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体験入店の経験しかない場合
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間違いなく未経験者の扱いです。
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ホストになって数日、数週間で辞めている場合
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未経験者の扱いになる場合が多いでしょう。
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ホストになって1か月、まだ指名してくれるお客様がいない場合
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まだ1人前とは言えず、未経験となる場合が多いです。
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ホストになって1か月、指名してくれるお客様が数人いる場合
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指名客が数日に1人来店する程度であれば、未経験となる場合が多いです。
その数人が太客で十分な売上が見込める場合は、経験者になる場合もあります。
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ホストになって1か月、指名してくれるお客様を毎日のように呼べる場合
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経験者といって差し支えないでしょう。
同じ1か月でも実績によって異なりますし、2か月3か月でも同様です。
経験者優遇の種類
経験者優遇といっても、実際どのように優遇されるのでしょうか?
優遇にはいくつかの種類があるので、こちらで説明します。
移籍金が貰える
言葉の意味そのままで、移籍することで貰えるお金です。
祝い金や支度金などと表現される場合もあります。
貰える金額は、お店やホストによって異なります。
もともと貰っていた給料に応じて金額を決める形式と、実際の働きによって変動する形式があります。
例えば、ROLANDさんの場合は『史上最高額で移籍』と言われているので、前者と考えられます。
貰い方は、一括ではなく数か月に分けてもらう形式になります。
バック率が上がる
ホストの給料は、指名したお客様の飲食代に『バック率』を掛けた金額になります。
同じ売上を作っても、バック率が良くなれば良くなるほど給料が良くなります。
通常は、入店時は同じバック率で始まり、売上が上がるにつれてバック率も上がっていきます。
経験者優遇の場合は、このバック率を最初から高いレベルに上げて貰えます。
バック率にも2つあるので注意が必要です。
飲食代や指名料などの合計である『小計』で計算するのが『小計バック』です。
小計にTAX(サービス税)を掛けた『総売』で計算するのが『総売バック』です。
経験者優遇で多いのは、『小計バック100%』です。
バック率が良くても、指名でお客様を呼べなければ意味がありません。
ホストの歩合給(小計・総売・バック率)の仕組み
小計100%バックの仕組みを解説
メディアへの露出
ある程度実績のある経験者が移籍する場合、店舗は集客の為に告知を行います。
看板やアドトラック、雑誌、SNSなどで大々的に宣伝します。
移籍直後は指名を貰えるか不安ですが、メディアへの露出によりスタートダッシュができます。
大阪でメディアに強いホストクラブ特集
その他
お金以外にも、掃除など雑用の免除や自由出勤、有給休暇など、様々な優遇があります。
ホストクラブによって用意しているものは異なりますので、応募や面接の際に確認してみましょう。
移籍のメリットとデメリット
現役のホストが経験者優遇のホストクラブに応募する場合は、移籍という形になります。
ホストクラブの移籍には、メリットもデメリットもあります。
待遇や環境などを秤にかけて、正しい選択をするようにしましょう。
移籍のメリット
移籍をする際の最大のメリットは『待遇面の向上』です。
経験者の待遇の場合、求人内容だけでは正確な条件はわかりません。
交渉によって変わることもあります。
メールや電話、あるいは面接で条件をしっかり聞く必要があります。
経験者優遇のホストクラブでは、通常の条件の他に移籍金や支度金がある場合があります。
現在のお店の条件と総合的に比較して、移籍するかどうかを検討しましょう。
移籍のデメリット
指名してくれるお客様が、みんな移籍先についてきてくれるとは限りません。
お店の雰囲気が好きで来店していたり、実は他に気に入っているホストがいることもあります。
頑張って築き上げてきた指名客との関係を失うのは、お金だけではなく精神的にも痛手です。
サポートするヘルプのホストや内勤が変わるので、以前と同じように稼げない場合もあります。
その他にも移籍にはメリットとデメリットがあります。
詳しくはこちらの特集をご覧ください。
ホストクラブ業界の移籍について解説
移籍して成功した歌舞伎町ホスト
ホストクラブ側からみた未経験者と経験者のメリットとデメリット
ホストクラブによって、ホスト求人のニーズは異なります。
経験者が優遇されるお店がある一方で、未経験者のみ募集というお店もあります。
その理由は、経験者と未経験者ではそれぞれお店にとってメリットとデメリットがあるからです。
ホスト経験者として求人に応募する際は、ホストクラブ側の思惑も理解しておきましょう。
未経験者の場合
メリット
未経験者のメリットは、何色にも染まっていないフレッシュさにあります。
他のホストクラブの経験者を雇うと、そのお店の良い面も悪い面も持ち込まれます。
新規オープンのホストクラブは、特にお店に変な色がつくのを嫌がります。
未経験者は、ホストとしての能力をまだ持っていません。
しかしそれは、未知数の力を持っているとも言えます。
未経験者を積極採用していれば、ダイヤの原石にあたる場合もあります。
磨かれて億の男になれば、お店にもメリットが大きいです。
デメリット
未経験者のデメリットは、育てるのに時間がかかる所です。
お客様が呼べて稼げるようになるまでは、ホストに支払う日給保証は無駄な出費です。
ホストとして未熟なために、大切なお客様を不快にさせてしまうこともあります。
人には向き不向きがありますので、向いていない場合もあります。
経験者の場合
メリット
ホストクラブのお客様の多くは、お店ではなくホストが目当てです。
ホストクラブに大きなお金を落とす太客であればあるほど、その傾向は強いです。
人気のホストを迎え入れれば、確実にお客様と売上の増加が見込めます。
店内の売上競争も激しくなるので、結果的に店全体が盛り上がります。
名のあるホストが加入することで、お店に箔がつき集客や求人にもいい影響を与えます。
デメリット
移籍するホストの中には、売掛を飛ばすなどトラブルを抱えてくる場合があります。
実質クビのような形で移籍してくる、いわゆる問題児もいます。
ホストクラブ内の競争が激しくなる半面、チームワークは乱れます。
新しく入ってきたホストが優遇されるのを見て、妬みや嫉みを感じるホストもいるでしょう。
また、移籍のメリットを知っているホストは、辞めるハードルが低いというデメリットもあります。
トラブルに対応できる老舗や大手グループは、経験者の採用に積極的な傾向があります。
まとめ
大阪で経験者優遇の待遇があるホストクラブの特集は、お店選びの参考になったでしょうか?
あなたが指名も売上実績もあるホストで、さらに上を目指すならば2つの選択肢があります。
1つは、よりよい条件で働ける『経験者優遇』のホストクラブに移籍すること。
もう1つは、今のお店でNo.1を目指すことです。
どちらであっても、頑張り次第で素晴らしい未来が待っています。
自分にあった道を進んでください!
ホストワークは頑張る貴方を応援します!!