内面・性格編
まずはその内面や性格について紹介しましょう。
自己肯定感が低い女性
自分に自信が持てない、大切な存在だと思えない女性です。
自分が褒められたり評価されたりすると嬉しいという気持ちは誰にでもあるでしょう。
このタイプの女性は自分を過少評価しているため、そうした周りからの評価に強く影響されてしまいます。
ホストクラブではお金を使うことで、通常の仕事や人間関係で得るよりも簡単に評価を得られます。
自分は役に立っている、自分に価値があると感じられるホストクラブにハマりやすいのです。
自己顕示欲・承認欲求が強い女性
注目されたい、構ってほしいという欲求が強い女性です。
SNSが発展するにつれ、この欲求を満たしたい女性は増えています。
最近では人間の3大欲求(食欲・性欲・睡眠欲)に+αとして加えられて語られることもあります。
ホストクラブではお客様は常に中心的存在であり、ホストは飽きることなく会話してくれます。
お金を払えば簡単に欲求を満たせるのでホストクラブにハマってしまうのです。
接客の際は、特別感を強調する言葉や褒め言葉を会話の中でさり気なく使いましょう。
女性がもっと言ってほしいと意識するようにするとよいでしょう。
対抗意識が強い女性
対抗意識が強かったり、見栄を張りたいという女性です。
同じホストを指名する女性同士、店内でNo(ナンバー)争いをしているホストを指名する女性同士はライバルだと言えます。
ホストクラブでは、高額のお酒の注文が入った場合にコール(例:シャンパンコール)が行われます。
店内に響くコールで他のテーブルのお客様にもどれくらいの金額のお酒が注文されたのかおおよそ分かります。
自分の担当がほかのホストに負けないようにしたい、被りよりも担当にお金を使いたいなど、対抗意識が刺激されます。
最終的に手に入れた勝利・優越感は何ものにも代えがたいものであり、再びホストクラブに通う原動力になります。
実在のホストクラブが作中に登場する漫画『明日、私は誰かのカノジョ(アスカノ)』での有名なセリフに「被りは伝票で殺すんだよ」があります。
同じホストを指名する女性同士の対抗意識から発したセリフです。
ホスト用語解説:被り/被る
接客の際は適度に競争意識を刺激しましょう。
ほかのお客様を褒めたり、ほかのホストを羨んだりなどの方法があります。
あからさまになってしまわないか心配なときは、過剰に褒めたり感心したりしてプライドを刺激し、女性が引き返しにくい状況を作りましょう。
孤独感が強い、寂しい女性
寂しさを埋めたい女性です。
家族や友人と疎遠で、人との会話や接触に飢えています。
ホストは自分を気にかけてくれる存在であり、基本的に嫌なことはしません。
寂しさを埋められるうえに日常的な人間関係よりストレスも少ないことから、ホストクラブに通うようになります。
接客する場合、一緒にいる間は孤独感を埋めようと努力するよりも、主に「寂しい」ことに共感し、受容してあげるような態度が効果的です。
奉仕したい女性
いわゆる貢ぐタイプの女性です。
頼られたり甘えられたりするのが好きで、役に立ちたいという気持ちが強いです。
一見して自分に自信があるように見える姉御肌タイプの人でも該当する場合があります。
頼られることで自分の価値を確認したい、承認されたいと感じるのです。
現代で言うところの「推し」の成長を支え、見守ることに近いかもしれません。
接客する場合は適度に弱ったところを見せるなどして甘えると良いでしょう。
業界用語で「病み営」と呼ばれている方法です。
特集:ホストの営業方法とは?
依存体質の女性
アルコール・タバコ・ギャンブルに代表されるように「やめたくても、やめられない」状態に陥りやすい女性です。
最中の刺激が忘れられずに、それがなくなったときにまた手を出したくなってしまいます。
ホストクラブも同じで、ホストと会っている時の刺激や快感が忘れられずに頻繁にお店に通います。
来店頻度が多いため、ホストからするとありがたいお客様ではありますが、依存がエスカレートするとトラブルになる可能性もあります。
恋愛経験が少ない女性
恋愛経験が少ない、または異性との接触機会が乏しい女性です。
その欲求を叶えるため、ホストクラブに通います。
ホストは、基本的に褒めたりちやほやしたり、特別扱いをしてくれます。
実際の恋愛関係のような煩わしいことはなく、言ってみれば恋愛の良い部分だけを楽しむことができます。
恋愛経験が少ないと、ホストクラブが疑似恋愛の場であることを忘れてホストのことを本気で好きになってしまいます。
ホストの主要な営業方法である「色恋営業」がとても効果的なお客様です。
自分だけはハマらないと思っている女性
自分だけは大丈夫だと自信を持っている女性です。
矛盾しているようですが、ホストに興味を持ち、来店している時点でハマる素質はあります。
こういった女性は「ホストは〇〇だからハマらない」とか「〇〇してきたらもう通うのを止める」などハマらないための線引きをしていることがあります。
それが功を奏してホストと縁を切れる場合もありますが、想定外のホストの行動に対応できず気持ちが揺れ動くこともあります。
最終的には自分自身に「ホストにハマってない」「ホストとしてではなく、人として好きなだけ」と言い聞かせているだけで頻繁に通うことにもなります。
「付き合いで来たが興味がない」「仕事だから優しくしてくれるとわかっている」と口に出す人や、意思が強そうな人だからといってお客様にならないと諦めるのは早いです。
あの手この手で自分の魅力をアピールして相手の想像を超えていきましょう。
職業編
続いては職業編です。
どのような仕事をしている女性がホストクラブに訪れるのでしょうか。
大学生
ホストクラブに通うお客様の年齢層は低年齢化しています。
近年では20代の若い女性が多く、大学生も多く含まれています。
きらびやで非日常な世界への憧れや刺激的な経験を求めてホストクラブに通います。
親からのお小遣いや学業の合間に行うアルバイトが主な収入源なので、自由に使えるお金は比較的少ないです(実家住みでなければなおさら)。
ホストにハマってしまった場合にはキャバクラや風俗などのナイトワークをを始めて遊ぶお金を稼ぐ女性もいます。
好奇心旺盛ですが、恋愛経験はそこまで多くなく、ホストにとっては対応しやすいお客様と呼べるでしょう。
自分に使ってくれる予算は少ないですが、ナイトワーク等で稼ぐようになると一気にエースと呼べる存在になってくれます。
大学卒業後に仕事に専念できるようになると将来的な利益も見込めます。
ホスト用語解説:エース
主婦
ホストクラブに通うお客様の中での割合こそ少ないものの、主婦もその一例です。
変わり映えしない日常や家事で溜まったストレス発散や、異性との触れ合いの機会を求めてホストクラブに通います。
ホストとの疑似恋愛を本気で楽しみたい人は、既婚者であることを隠している場合もあります。
家庭ではいつも妻、もしくは母として過ごしている人も、ホストクラブでは一人の女性として扱われます。
自分よりも若いホストからちやほやされることは忘れかけていた女性としての喜びを思い出すには十分。
ホストとの疑似恋愛が次第に快感となり、ハマってしまう場合もあります。
大学生以上に自由にお金を使えないことが多く、ホスト側からすると少々物足りないかもしれません。
しかし、主婦はホストクラブに通っていることがバレないよう周囲の目を気にするため「同伴」や「アフター」をあまりしなくてもよいメリットはあります。
ナイトワーク
ホストクラブに通うお客様の中で最も割合が多いのはナイトワークの女性です。
具体的に言うとキャバクラで働くキャバ嬢やデリヘルやソープランドなどで働く風俗嬢です。
ホストクラブのお客様の7割程度を占めるとも言われ、使うお金は大学生や主婦とは比べ物になりません。
太客やエースになる確率も高いです。
ホスト用語解説:太客
得られる収入は高いながらも、仕事での過酷な接客でストレスが溜まりやすいです。
愚痴を聞いてもらうことや癒しを求め、ホストクラブに通います。
ナイトワークを始めてからホストにハマった人もいれば、ホストにハマったから、ホストに使うお金のためにナイトワークを始めたという人もいます。
自分の売上・収入に大きな影響を与えるため、ホストにとってかなり重要なお客様です。
ナイトワークをしていることをホストに隠している人もいるため、安易に職業を聞くのはタブーです。
仕事内容は少し違っていても同じナイトワーク業界で働く者同士で意気投合しやすいです。
しかし、相手も接客のプロですから半端な接客をしていると見限られることもあるので注意が必要です。
女性社長
割合は少ないですが、お金に余裕のある女性社長もホストクラブに通います。
気軽に若い男性との会話や高級なお酒を楽しむために自ら通うこともありますし、商談や接待で利用したことがきっかけ通うこともあります。
男性が銀座のクラブなどで接待するのと同じです。
大金を稼いで余裕のある生活をしている社長にも苦労やストレスはあります。
重責から解放される場所としてホストクラブが最適だと考える人もいます。
逆に、大金を背景にホストクラブでも社長のように君臨してホストたちを支配することを楽しむ人もいます。
ホストクラブで使う金額はトップクラス。
数千万クラスでお金を使うお客様もいるので一人の動向がお店のNo(ナンバー)争いに大きく影響します。
比較的上品な飲み方の人が多いので、ホストにとっては大変ありがたいお客様です。
年齢層が高い場合が多いので、ホストもそれに合わせた落ち着いた接客が求められるでしょう。
女性芸能人
ホストクラブに通う女性の職業としてもっとも希少価値が高いのが女性芸能人。
華やかな世界で周囲にはイケメンが多数存在する業界で働いていますが、中にはホストクラブに通う人もいます。
有名であればあるほど多忙であり、スキャンダルも怖いので通う頻度は少な目です。
イメージを守ることが大事で、人前ではなかなか素が出せません。
一般人とは違った悩みや業界ならではのストレスが日々溜まります。
ホストクラブのようなある種の閉鎖空間は悩みを打ち明けるにはうってつけの場所です。
また、芸能人は基本的にちやほやされるのが大好きです。
ホストから褒められ煽てられることでストレスも発散できます。
実際にホストにハマっていたと噂になっている女性芸能人もいます。
深田恭子さんや、長澤まさみさん、真木よう子さん、飯島直子さんなど、誰もが知っている芸能人ばかり。
使った金額やホストへの態度など、かなり具体的に話題になっています。
特に飯島さんは、数億つぎ込んだといわれる相手ホストの名前も出ています。
飯島さんは、歌舞伎町のONRY優さんというホストに車やマンション、学費、店の開業資金などを払い、所属する事務所でも問題になっていたとか。
ホストにとっては使ってくれるお金もありがたいですが、女性芸能人から指名を受けていることはかなりのステータスになります。
ホストクラブ通いが発覚した場合は女性芸能人にとってはスキャンダルでもホスト側は知名度アップにつながるのでその後の指名が増えるチャンスでもあります。