90年代を代表する女性漫画家「岡崎京子」。初の大規模展覧会となる『岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ』が、東京・世田谷文学館で開催される。
女の子たちの夢や憧れを紡ぐ少女マンガとは対照的な、都市に生きる少女の日常、変容する家族像、高度資本主義下における女性の欲望や不安といった時代の現実を果敢に描き続けた岡崎京子。
本展は、彼女のこれまでの仕事を取り上げる初めての大規模な展覧会です。彼女が見つめた時代とその行方を、300点以上の原画をはじめ、学生時代のイラストやスケッチ、80〜90年代の時代を画した掲載誌の数々、映画版『ヘルタースケルター』ほか関連の資料を通して見てゆきます。
引用元:世田谷文学館
芸大・美大に通ってたり、サブカルをちょいとカジった事がある人なら、男女問わず知っているであろう「岡崎京子」。
そうでなくても、少し前に沢尻エリカが主演を務めた映画「ヘルタースケルター」の作者、と言えばピンとくる人も多いはずだ。
1996年の交通事故により、新作を発表するというのは今のところまでないが、それでも今回のような大規模な展覧会はファンにとって嬉しい。筆者はボリス・ヴィアン原作の青春小説「日々の泡」の漫画版「うたかたの日々」が大好きで、学生時代に何度も読み返していた。
90年代以降のサブカルチャーを語る上で絶対に外せない岡崎京子の軌跡を、是非その目に焼き付けてもらいたい。