ヨーロッパ有数の美術館として名高い、スイス「チューリヒ美術館」。同美術館のコレクションを初めて日本に紹介する展覧会『チューリッヒ美術館展』が、東京・六本木の国立新美術館で開催中だ。
スイスが誇る美の殿堂チューリヒ美術館のコレクションを、日本で初めてまとめて紹介します。出品されるのは幅6メートルにおよぶモネの大作やシャガールの代表作6点に加え、ホドラーやクレーといったスイスを代表する作家の珠玉の絵画、さらにはマティス、ピカソ、ミロといった20世紀美術の巨匠の作品など、これまでなかなか来日の実現しなかった印象派からシュルレアリスムまでの傑作70点以上。スケッチや習作がほとんどない、まさに「すべてが代表作」といえるラインアップです。
世界的な金融都市でもあるチューリヒの富と、スイスの人々の美への慧眼を象徴するようなチューリヒ美術館展は、日本とスイスの国交樹立150年を記念する展覧会でもあります。この秋、必見の展覧会です。
引用元:チューリヒ美術館展
スイス最大の都市「チューリッヒ」。
世界主要都市の生活の質を調査した「Quality of Life Survey」では1位を獲得し、世界で最も居住に適した都市との評価を得た。
また、ヨーロッパでは最も裕福な都市とも評価されており、治安、教育水準、各種インフラ等バランスよく整っているだけでなく、金融においても数多くの金融機関、投資ファンド、投資家が存在している。
国際サッカー連盟(FIFA)などの多くの国際機関、国際団体の本部も存在し、多くの博物館や美術館がチューリッヒ市内には立地。その中の1つが、今回の展覧会に出品している「チューリヒ美術館」だ。
1910年に設立された「チューリヒ美術館」は、こういったチューリッヒの“富”をバックに、中世美術から現代アートまで10万点以上の作品を所蔵し、特に19世紀の印象派以降の近現代美術コレクションは高く評価されている。
『チューリッヒ美術館展』では、同館の10万点を超す所蔵作品の中でも、特に充実した近代美術コレクションから主要作品を厳選し、日本で初めてまとめて紹介。出展作のうち初来日作品は全体の約8割を占めるという。
展示では、一人の作家を特集した“巨匠の部屋”と、ある特定の美術の運動や様式を紹介する“時代の部屋”が交互にならぶユニークな構成をしており、近代美術史の流れをわかりやすく体感することができる。
2014年9月25日〜12月15日まで東京・六本木の国立新美術館で開催。なお、2015年1月31日からは、神戸市立博物館でも開催される。
モネ、セザンヌ、ピカソ、ダリ、ジャコメッティなど… 近代美術史を彩る巨匠たちの傑作に触れる“芸術の秋”にピッタリの展覧会だ。