ホストの給料は一定の売上額に達するまでは最低保証給が支払われます。最低保証給の額は一般的に日給6,000円〜10,000円ほどです。売上額が増えると完全歩合制に切り替わり、売上額に応じた歩合給が支払われるようになります。その他に頑張りや役職に応じて支給される賞金・手当などもあります。
歩合給
歩合給は個人の頑張りや成果に応じて支給される給料システムのことです。
ホストの場合は売上がそれにあたります。
歩合給はホストだけの給料システムではありません。
一般企業の営業職などでも広く採用されています。
歩合給の仕組みや計算方法については専門の特集記事「ホストの歩合給(小計・総売・バック率)の仕組み」がありますので興味がある方は参照して下さい。
以下には簡単に関連する情報をまとめました。
バック率が変動する「スライド制」
バック率は常に一定ではありません。
店舗ごとの違いは当然として、成果である売上額によっても変動します。
この仕組みをスライド制と呼びます。
売上が30万円の場合のバック率が40%と低めでも、売上を倍の60万に増やしたらバック率が50%に変動した、と言うような感じです。
バック率がスライドする細かい売上額の条件は各店舗によってそれぞれですが、売上を上げれば上げるほど得をする点は共通しています。
特集:ホスト知恵袋|ホストの給料でよく見る「スライド制」ってなに?
歩合給は個人の売上以外を元としても支給される
やや例外的ですが、店舗の売上全体を元として歩合給計算されるケースがあります。
支給の対象となるのは「役職ホスト」や「内勤・店舗運営スタッフ」です。
両者とも、立場は異なりますが店舗運営や所属ホストのサポートを行う人たち。
店舗の売上を彼らの成果として考えるのはおかしな話ではありません。
歩合給計算の元となる金額がホスト個人の売上よりかなり高いため、歩合率は1〜5%ほどと低めです。
とは言え、歌舞伎町や大阪の人気店では1ヶ月の売上が1億を越えます。
その場合は100万〜500万とかなり高額になります。
特集:役職ホストの給料は?
特集:ホストの内勤とは?給料、仕事内容を紹介
最低保証給(基本給)
各店舗によって定められている最低限の給料です。
相場は日給で6,000円〜10,000円、月給で15万円〜25万円ほどです。
たとえ売上がまったくなくても、この最低保証給があるおかげで給料0円にはなりません。
一般業界でいうところの基本給ですが、ホスト業界では基本給という名称はあまり使われません。
最低保証給という呼び方がほとんどです。
その理由は、保証期間が設定されていること(以下で解説)にあります。
特集: 売れないホストの給料は?安心の最低保証とは
保証期間
ホスト業界では、最低保証給は受け取れる期間が決まっていることがあります。
これを保証期間と呼び、目安はおよそ3ヶ月から半年程度。
その保証期間を過ぎると、自分の力で売上を上げて、歩合給を獲得していかなければなりません。
永久保証
ホストとして正しく努力できれば、3ヶ月以内に必ず歩合給を稼げるようになるので、それほど心配する必要はありません。
それでも不安を感じる方のために、最近のホストクラブでは保証期間を永久にして、なかなか売上に繋げられないホストでも働き続けられるような仕組みにしていることがあります。
保証給が永久であることのデメリットは特にないので、売上を上げられるか心配な方、初めてホストになる方は永久保証のあるホストクラブを選ぶのがオススメです。
永久保証制度を採用しているホストクラブの探し方は、各求人ページの給料欄に注目する、フリーワード検索を利用するほか、以下の特集で永久保証制のあるホストクラブを紹介していますので、お探しの際には参考にしてください。
特集:最低保証(永久)があるホストクラブの求人情報
賞金・手当て
賞金は結果を残したホスト、頑張ったホストを対象に支給されます。
種類・金額・支給の条件はホストクラブによって様々です。
皆勤賞のように売上と関係ないものも多くあります。
新人のうちは、狙えるものは積極的に狙って給料額に上乗せしていくのが得策です。
ナンバーに入れるほどの実力を身に付けたなら、意識せず自然に獲得できるものが増えていくでしょう。
手当ては「携帯代支給」「ヘアメイク代支給」「パネル撮影無料」などホストとして働く上での負担軽減を目的としたものがあります。
その他、「代表」「幹部補佐」など接客以外の役割を与えられているホストに支給されるのも手当ての一種です。
賞金とは少し異なり、自ら狙っていくというよりはお店選びの参考になるものです。
特集:ホストクラブの賞金について