ホストは自分をより高く売るために、さまざまな方法でアプローチを行います。
ホストとしてもっと売れるためには、まず自分の売り方(営業方法)を知らなければなりません。
そこで今回は、ホスト求人の専門サイトであるホストワークが"ホストの営業方法"について紹介します。
ホストに興味があるけど自分の売り方がわからない方、ホストの営業方法を知りたい方は是非参考にしてください。
最終更新日:2023-11-27
主流の営業方法を2つ紹介
ホストの営業方法は時代を経るごとにどんどん変化しています。ここでは現代で主流の営業方法を2つ紹介します。
色恋・色営(いろこい・いろえい)
色恋(色恋営業)とは、お客様と恋人同士のように振る舞うことで何度も来店を促す営業方法のことです。
色恋・色営のメリット
- スタンダードな営業方法であり、やり方について見る、学べる機会は多い
- この営業方法を求める女性客(需要)はとても多い
色恋・色営のデメリット
- ほとんどのホストがこの営業方法を使うため、求められるハードルは高い
- プライベートの時間を確保するのが難しい
色恋・色営の特徴
非常にスタンダードな営業方法であり、ホストの営業方法と言われて思い浮かべるのは大体これです。基本的にはホスト側が主導権を持つため、売り上げを上げやすいという特徴があります。
あくまで擬似恋愛であり、お客様も自分もそういうものとわかった上で楽しみ、楽しませます。
特集:ホストの売上の上げ方は?
色恋・色営はどんなお客様に需要がある?
ホストクラブに訪れるお客様のほとんどが色恋営業を求めているので、一番需要のある営業方法と言っても過言ではありません。そのため絶対に習得しておきたい営業方法です。多くの先輩ホストがこの営業方法を使っているので、参考は周りにいくらでもいます。
色恋・色営の注意点について
一番需要があり、ほとんどのホストがこの営業方法を使うので、ライバルはかなり多いです。色恋営業をする多くのホストの中から自分を選んでもらうことが実力の見せ所になります。
恋人のように振る舞うために、店の営業時間外でもLINEの返信などは欠かせません。これらを怠るとお客様は簡単に離れてしまうので、プライベートな時間を確保することは難しくなります。
不慣れなうち、特に経験の少ない新人ホストのうちはお客様を本気にさせてしまったり、逆に自分が本気になってしまったりすることがあります。ここで失敗するとお客様を怒らせてしまったり、最悪自分の引退にまで繋がることもあるので注意しましょう。
友営(ともえい)
友営(友達営業)とは、文字通り友達と楽しく飲むような接客を行う営業方法です。
友営のメリット
- 指名本数を稼ぎやすい
- 合わせて、指名本数賞など、一部の賞金を狙いやすい
- トラブルになりにくい
友営の特徴
友達のように振る舞うので、あまり高額の売り上げ(高級シャンパンやボトルの注文)には繋がりにくいですが、お客様の金銭的な負担が少ないので長続きしやすい営業方法だと言えます。また、友営には恋愛感情が絡まないので、ホストにありがちな感情トラブルになりにくい特徴があります。
友営でトークが面白いホストは“サブ担ホスト”として選ばれやすく、指名本数を稼ぎやすいというメリットがあります。
新人ホストがいきなり色恋をするのはハードルがやや高いので、慣れるまでは友営から始めるのがオススメです。
ホスト用語解説:サブ担(さぶたん)
特集:新人ホストが売れるには?
友営はどんなお客様に需要がある?
あまりグイグイくる営業は求めていない、気楽に遊びたいというお客様に人気です。また、ホストクラブで遊び慣れたお客様や既に別のホストクラブで本命ホストがいるお客様は色恋より友営を好む傾向があります。
友営の注意点について
友達として楽しく会話をする能力や話題の豊富さ、笑いのセンスなどが求められるので、簡単そうに見えて実はそこそこ難しい営業方法です。また、前述のとおりサブ担であることが多いので、あまり高級なお酒は入りにくいです。
その他の営業方法
主流というほど多く使われているわけではありませんが、一定の需要がある営業方法を紹介します。もちろんこれらの営業方法をメインに使って個性を出したり、売り上げを上げているホストもいます。
本営(ほんえい)
“本”の部分は本命、本当、本気などを意味します。本カノとも呼ばれることがある、色恋営業の発展系です。
本営のデメリット
- お客様一人にかける時間はかなり長くなる
- ごく少数(基本的には一人)にしか使えない
- こじれたときに大きなトラブルになりやすい
本営の特徴
色恋営業は擬似恋愛ですが、本営は文字通り本気の恋愛のように楽しませる営業方法です。色恋との違いは、お客様を“本命の彼女として扱う”こと。基本的にはホスト側から「好きだ、付き合ってほしい」などと伝えることが多いです。
ホストの自宅にお客様を呼んだり、普通のデートをしたりするのも本営の特徴です。いかに“本当に付き合っている感”を出せるかが重要になってくるでしょう。
ちなみに、この方法を営業方法として巧みに使うホストもいれば、ホスト側が本気で惚れているパターンもあります。
オラオラ・オラ営
いわゆる俺様系のホストがよく使う営業方法です。
オラ営のメリット
- 需要がマッチしたときは他の営業方法とは比べ物にならないほど強力
オラ営のデメリット
- 合わないお客様にはとことん合わない
(やってしまうとトラブルになりがち)
- 自分にも負担が掛かる
オラ営の特徴
お客様の中には「良い男に命令されたい」とか「好みの男性が偉そうな態度を取っているところが見たい」など強い男性から支配されることを求める方がいます。オラ営はそういった需要をターゲットにして、高額なシャンパンやボトルでも「卸せよ、できるだろ?俺のために。」のような態度で接することで売り上げを上げていく営業方法です。
お客様の需要と上手くマッチすれば非常に強力な反面、合わないお客様にはとことん合わないので注意が必要です。また、この営業方法はやる側にも適正が必要で、こちらも合わないと心身ともに負担が掛かります。
病み営(やみえい)
病み営業とは、あえて自分の弱点や情けない部分をさらす営業方法です。
病み営のメリット
- オラオラと同じく、需要に合う人にはとても有効
- 〆日直前の追い込みに使える
病み営のデメリット
- この営業方法単体では長続きしにくい
- やり過ぎると気が滅入る
病み営の特徴
ダメ男が好き、ナヨナヨした男性が好きという需要にマッチしたもので、庇護欲をかきたてる、母性本能をくすぐる効果が期待できます。病み営のみでやっていけるほどの需要はありませんので、状況に応じて使い分ける営業方法です。
病み営ができるなら、普段は色恋や友営をしながら月末の〆日が近付いてくるとこの営業方法に切り替えるというテクニックが使えます。
「〆日近いのに売り上げ少ない・・・」
「売り上げを作れない自分はダメなホストなんだ・・・」
とアピールすることで、〆日ギリギリにお客様を呼び込むのです。
お客様がお酒を注文するという行動に繋がりやすいので意外に売り上げは上がるというメリットがありますが、長続きしにくいので多用は禁物です。また、病み営をやり過ぎると自分の気が滅入ってくることがありますのでその点も注意しなければなりません。
宿営(やどえい)
お客様の家に住み込み、同棲する営業方法です。
宿営のデメリット
- 同棲相手の機嫌を損ねるといきなり住むところを失う可能性がある
宿営の特徴
そもそも、お客様と同棲ができる関係になる必要があるため、この営業方法が単体で使われることはほぼありません。色恋や本営と組み合わせて活用されることが多く、それぞれ単体よりもさらに特別な扱いをされているとお客様に印象付ける効果があります。
同棲が始まればよほどのことが無い限りは関係が続きやすい営業方法です。ただし、よほどのことが起きてしまった場合は突然住むところを失ってしまうリスクがあります。ある程度売れているホストであれば一時的なホテル暮らしも可能ですが、売り上げが少ないホストはそうもいかないので宿営を行う際は慎重に。最悪の場合は同僚ホストの家に住まわせてもらうか、お店の寮に引っ越しましょう。
特集:ホストクラブの寮について
育て営業(そだて)
お客様をたくさんのお金を使ってくれる「太客(ふときゃく)」へと育て上げる営業方法です。その他、まだホストクラブで遊んだことのない女性を来店に繋げるための営業方法でもあります。
育て営業のメリット
- 時間を掛けただけ、安定した売り上げや大きな売り上げなどの見返りが見込める
育て営業のデメリット
- 一定以上のお金を使ってくれるようになるまでに時間が掛かる
- 育ての最中にお客様が離れてしまうこともよくある
育て営業の特徴
すでに自分を指名してくれているお客様の場合は電話やLINEなどを駆使して、とにかく時間をかけて密接な関係を築きます。店外デートではホスト側が奢るなど、極力お金を使わせないようにするのも特徴です。最終的に来店頻度を増やすか、来店1回あたりの予算を増やすことができれば売上アップに繋がります。
ホストクラブで遊んだことのない女性の場合も連絡を絶やさず関係性を構築していくことは同じですが、労力がかなり増えるうえに最終的に来店に繋がらない可能性もあります。最近ではSNSなどを通じてそういった女性と知り合うことができますので1度の失敗で諦めずに数をこなしましょう。新規の指名をSNSから獲得することは現代のホストクラブでは珍しいことではなくなっています。
ノンアルコール営業
アルコール飲料を飲まずに接客する営業方法です。
※お客様に対する直接的な接客方法ではありませんが紹介します。
ノンアルコール営業のデメリット
- 売上を伸ばしにくい
- お客様の理解が得られない場合がある
一番良い営業方法とは?
ここまで数多くの営業方法を紹介しましたが、結局のところ最高の営業方法とはどれなのか。その答えはズバリ“お客様に合ったもの”です。
自分に合っている or 得意な営業方法を主軸にしていくのは間違いではありませんが、それだけでは全てのお客様を満足させることはできません。結局一番良いのはそれぞれのお客様に合わせて営業方法を変えていくことなのです。
ただし、経験がモノを言う営業方法もあるので、最初から全ての営業方法を使い分けることは難しいでしょう。まず最初は自分の好きな営業方法をある程度カタチになるまで習得しましょう。最初に選ぶ営業方法はやはり需要の多い色恋がオススメですが、自分に合うと思うものならなんでも大丈夫です。
営業方法をひとつ仕上げたのち、その方法だけにこだわらず、少しずつ他の営業方法も学ぶようにしましょう。
まとめ:ホストの営業方法について
この特集ではホストの営業方法について紹介しました。今回の内容についてまとめます。
- ホストの主流の営業方法は色恋と友営の2つ。
- ホストの数だけ営業方法があり、それぞれにメリットとデメリットがある。
- 最適な営業方法は“お客様に合わせる”こと。
- 最初はなにかひとつを身に付けよう。主流の色恋、友営がオススメ。
ホストの主流の営業方法は色恋、友営の2つです。しかし色恋のなかにも本営のような派生があったり、主流の営業方法とはまったく違うオラ営、病み営などの特殊な営業方法もあります。
ここでは紹介しきれていない珍しい営業方法も、それこそホストの数だけ存在します。数多くある営業方法から自分の得意なものを見つけたり、自分だけの新しい営業方法を生み出すことでもお客様を掴むことができるはずです。
ホストの営業方法についてもっと詳しく知りたい方、直に見てみたい方は是非ホストの体験入店をお試しください。体験入店では現役ホストと一緒にテーブルに付き、どのように接客するかを間近で見ることができます!
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