売れているホストの基準は?
どうしたら新人ホストは売れるのか、その解説をする前に「売れる」とはどういった状態を指すのか決めなくては話が進みません。
上を見るとそれこそ億まで到達してしまうホストの売上ですが、新人ホストなら売上100万円を達成すれば十分売れたと言ってよいでしょう。
金額的にもキリが良く、ひとつの目安としてわかりやすい数字です。
実際に多くのホストが最初の目標として売上100万円を設定しています。
また「売上100万円を3ヶ月継続」が役職付きの条件になっている店舗などもあり、実力のあるホスト・売れているホストの基準として使われています。
特集:ホストの役職とは?
新人ホストが売れるための最低条件
売れているホストの基準が分ったところで、本題に移りましょう。
ホストを続ける
せっかくホストの仕事を始めたのに、最初の1ヶ月で辞めてしまう新人ホストはたくさんいます。
これこそが売れない理由の筆頭です。
売れる前に辞めてしまっては売れるわけがありません。
最初の1ヶ月で100万円の売上を達成する新人ホストも中にはいますが、それはよほどセンスがあるか運が良かったかのどちらかです。
後に月間売上が1,000万を超える「1,000万円プレイヤー」となったトップクラスのホストでも、最初の1ヶ月は全然売上が無かったということがほとんどです。
新人ホストが売れるまでの期間は?
ホストの仕事に本気で向き合って頑張れば、だいたい3ヶ月〜6ヶ月間くらいで結果が売上に反映されるようになってきます。
長く、苦しい期間ではありますが、ここを乗越えると売れる確立がかなり上がってきます。
1年間続ければ売れる確率は約50%
大阪ミナミのホストクラブに在籍する新人ホストに給料に関するアンケートを行った結果、実に46%が入店1年以内に給料100万円を達成しています。
※歩合率や歩合給以外の収入にもよりますが、100万円の給料を得るには200万円近い売上が必要です。
売上を上げる方法を学び、実践するまでにはこれくらいの時間が必要なのかもしれません。
安定的に100万円の収入を得ているわけではないでしょうが、未経験の新人ホストでもしっかりホストの仕事を続けて頑張れば1年で「売れているホスト」の条件を満たせるのです。
特集:新人ホストのリアル給与
新人ホストが売れるためにするべきこと
行動のみならず、心構えについてもまとめています。
ヘルプを真剣にやる
まだ自分を指名するお客さまがいない間は「ヘルプ」と呼ばれるサポート的な仕事をすることになります。
このヘルプを真剣にこなすことがホストとして売れるための第一歩です。
ヘルプは接客テクニックを学べる
ヘルプはホストの接客テクニックを学べる場です。
何がお客さまを喜ばせるのか、どうやったら高額なお酒を注文してもらえるのか、先輩ホストが目の前で見せてくれます。
成功例ばかりでなく、失敗例も見れるのが良いところです。
ヘルプを「真剣」にやらないと、そもそもヘルプに呼ばれなくなります。
学ぶ機会が失われてしまうわけです。
自分の役割を全うしつつ、学ぶ機会をたくさん得ましょう。
お客さまを紹介してもらえるかも
ヘルプとしての能力が上がってくると、お客さまの目に留まりやすくなります。
気に入ってもらえれば、そのお客さまの友達を紹介してもらえることがあります。(ホスト専門用語でこれを"枝"と言います。)
新規客の獲得は新人ホストが売れるための最重要課題なので、ヘルプを頑張ることはちゃんと自分にも利益があることなのです。
ホスト用語解説:枝
ヘルプ料もばかにならない
ヘルプの副産物としてヘルプ料(ヘルプ指名料)があります。
決して高額な報酬ではありませんが、売上の少ない新人のうちは大切な収入源です。
ちゃんと売上で稼ぐまではヘルプ料で稼ぎましょう。
特集:ホストのヘルプとは
売れているホストと積極的に絡む、仲良くする
ホストとして売れたいなら、すでに売れているホストから多くのことを学ぶのが近道です。
自分から積極的にコミュニケーションを取りましょう。
普段から仲良くしていると、ヘルプとして呼ばれやすくなります。
プライベートで行動を共にする機会が増えれば、ホストとして側面だけでなく、一人の人間としての魅力も学ぶことができます。
売れていないことをグチってばかりのホストとは距離を置く
自分が売れないことをお店・同僚ホスト・お客さまのせいにするようなホストとは距離をおきましょう。
グチを言えば一時的にスッキリしますが、根本的な問題は何も解決していません。
一緒にいることでネガティブな思考に支配されますし、売れるための知識やテクニックは学べません。
SNSを始める、有効活用する
ホストはいかにして自分をPRするかが重要な仕事です。
自分のことを知って貰うために定期的に情報を発信しましょう。
ツイッター、インスタグラムあたりはもはや必須です。
お店の公式SNSで宣伝してもらえる
ホストクラブの主要エリア(歌舞伎町・大阪・すすきの・名古屋・福岡など)であれば、ほとんどのお店が公式アカウントを運用しています。
自分のプロフィール・アカウントの他、投稿を宣伝してくれることがあります。
SNSをやっていなければこの恩恵は得られません。
SNSでお客さまが見つかるかも
最近ではSNSでの投稿を参考に指名ホストを選ぶお客さまもいます。
都市伝説などとも言われていますが、少しでも売れるチャンスがあるのであれば始めて損はないでしょう。
歌舞伎町の有名プロデューサーもこうおっしゃっています。
周囲のホストから学ぶ姿勢を持つ
「俺ならきっと売れる」と自信をもってホストの仕事をするのは良いことです。
しかし、その自信に根拠がなければいつか限界がきます。
視野を広くもって、周囲のホストから学ぶ気持ちを忘れないようにしましょう。
先輩ホストは結構アドバイスをくれる
新人教育が仕事の1つになっている役職ホストはもちろんのこと、そうでない先輩ホストも様々なアドバイスをしてくれます。
単なる言いたがりの場合もありますが、大半は新人ホストが売れずに辞めていくのが嫌だからです。
お店を盛り上げて拡大していくには新人ホストの成長が欠かせませんからね。
成功例も失敗例も、自分よりも明らかに経験値の高いホストからのアドバイスですからしっかりと頭に入れておきましょう。
先輩ホストのアドバイスをただ待っているだけの状態は良くありません。
自分から聞きに行くくらいのアグレッシブさが必要なときもあります。
アドバイスに対して否定から入らない
全てのアドバイスを受け入れて実践しろ、とはいいません。
しかし、聞いたそばから否定はしないほうが良いです。
特に、現在すでに売れているホストのアドバイスは納得がいかない部分があったとしても実践する価値は十分にあります。
アドバイスを否定してばかりいると、周囲のホストはアドバイスをする気持ちなくなっていきます。
有用なアドバイスを受けるチャンスを失ってしまうデメリットがあります。
勘違いしやすい?"売れるため"の条件として間違っているもの
ホストという仕事はドラマや漫画など、創作のイメージが先行しすぎていて、未経験の方やホストを知らない方が勘違いしていることがたくさんあります。
その中でも特にホストとして売れるための条件として必須だと勘違いしやすいことについて解説します。
- 顔が良い(イケメンである)こと
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顔が良い(イケメンである)ことはホストとして売れるために、決して必須条件ではありません。
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ホストと言えばイケメン、というイメージはそれほど間違ったものではないですが、イケメンだから売れるかと言われるとそんなことはありません。
イケメンホストは「顔が良いことを自分のウリのひとつにできる」だけで、「イケメンだから売れる」わけではありません。
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そもそもイケメンなホストはたくさんいるので、ただ顔が良いだけだとライバルの中に埋もれてしまって目立つことができず、売れません。
トークの面白さを武器にお笑い系で稼ぐホストもたくさんいます。
- お酒に強い、飲めること
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ホストはお酒を浴びるように飲む、毎日潰れるまで飲む。
そんなイメージもよくある勘違い。
実際にはお酒が弱くても、まったく飲めなくてもホストとして売れることはできます。
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ホストワークではお酒を飲まなくても売れている(稼げている)ホストの紹介特集を掲載しています。
なぜお酒を飲まなくても稼げるのか?お酒を飲まずにどれくらい稼げるのか?など、是非参考にしてください。
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特集:お酒が飲めなくても稼ぐホストを紹介
- 話が上手いこと
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最初から女の子と楽しく喋れないと売れないと思っている人もたくさんいますが、これも勘違いです。
そもそも最初から上手く喋れる人はあまりいません。
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また、自分のことや自分の好きなものについて一方的に話すだけなら意外と簡単ですが、ホストに求められているのはいわゆる聞き上手のことが多いです。
ホストらしい接客をするためには独自の慣れが必要になるため、どうしても時間が必要です。
売れるために必要な基本の接客方法については必ず先輩から教えてもらえるので、焦らず習得していきましょう。
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特集:伝授!ホストの会話術!!
"売れないホスト"の悪いところ
基本的に、ホストの仕事を真剣に続けているのに半年〜1年以上も結果が出ないということはまずありません。
もししっかり続けているつもりなのに結果が出ていないという場合は、頑張る方法を間違えているのかもしれません。
新人ホストが失敗しやすい、気をつけたほうが良いポイントをいくつか紹介します。
もしこれら以外を頑張っていたとしても、ひとつでも当てはまるようなら直したほうが良いです。
- お客さまへの連絡がルーズ
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お客さまへの連絡がルーズ、返信が遅いなどはとてもありがちですが、できる限り避けるべきです。
特に初心者のうちは、
少し遅いくらいがクール・・・
ちょっとくらい焦らしたほうが・・・
などと考えてしまうことがありますが、これは間違いです。
よほど関係が深くなってからならともかく、基本的に連絡はマメなほど良く、返信は早いほど良いと考えておきましょう。
- 誰にでも同じようなメール/LINEを送る
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これは頭ではわかっていてもついついやってしまうポイント。
お客さま一人ひとりに合った内容のものを送るほうが当然印象が良いのですが、それだけの文面を考えたり入力したりは大変です。
しかしその労力を掛けられるかどうかが大きな差に繋がります。
- 体型(体調)管理が甘い
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ホストとは自分自身が商品であるということを意識できていないと嵌ってしまうポイントです。
お酒を飲む機会は多くなりますし、ちょっと良いものを毎日食べられるくらいには稼げてしまうので体型(体調)は崩れやすくなりますが、そこを管理できるホストはやはり売れます。
ひょろひょろ、ぷよぷよの体型よりは引き締まった身体のほうが見た目の印象も良く、売れやすいので、ある程度鍛えることは必須だと思って良いでしょう。
- 新規開拓の手を止める
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ある程度売れて固定のお客さまが何人か付くと、そのお客さまに掛かりきりになって新規開拓に手が回らなくなってしまうことがあります。
うれしい悲鳴ではありますが、ここで新規開拓の手を止めてしまうのは間違い。
長く続いたお客さまでもお店に来なくなることはあるので、新規のお客さまの獲得は常に続けるべきです。
どちらかに偏らないようにしましょう。
まとめ:新人ホストが売れるには
この特集では新人ホストが売れるにはどうすればいいかについて紹介しました。
今回の内容についてまとめます。
- まずはホストを続けることが絶対条件。
- 努力の結果が売上(給料)に反映されるまでにはだいたい3ヶ月くらい掛かる。
- ヘルプなど、できることをしっかりこなす。
- イケメン、酒に強いなどは必要ない。
ホストとして売れるためには、まず継続することがなによりも大切です。
どんなにホストの才能を持っていても最初の1ヶ月から何百万円も売り上げることはほぼ不可能ですし、もし仮にできたとしてもその売上を継続できるかどうかは別の問題になります。
継続して自分を指名してくれるお客さまを確実に増やしていくことが売上を上げる、売れ続けるための最短ルートです。
現実には「思っていたより売れないから」などの理由でほんの1〜2ヶ月でホストを辞めてしまう人も多くいますが、これは本当にもったいないことです。
まずは3ヶ月を目安に、じっくり腰を据えてホストという仕事に向き合ってみてください。
そうすれば必ず、自分の売れる道が見えてくるはずです。