エピソード・解説
ローランドと共に2018年にテレビ番組「ソノサキ〜見たい知りたい大追跡〜」に出演して話題になったホストです。
1998年、地元北海道の最大のホストクラブ街すすきのでホストデビュー。当時は18歳でした。
彼には料理人になる夢があったため、2年後の2000年に一度ホストを辞めています。
専門学校を卒業し、ホテルに就職しましたが下積みが数年続くことに絶望して即座に退職を決意しました。
退職後は木彫りの販売員や広告営業マンなどの職を転々とします。
そこで先輩たちの給料を知り、だんだんと将来に不安を感じるようになります。
最終的にホストの世界へ戻ることにしました。
紆余曲折なキャリアを重ねるにつれ、自身に「逃げ癖」があることを痛感した彼は退路を断つため上京を選択。
3カ月を期限として「稼げなければ、北海道で普通のレールに乗ろう」と心に決めて歌舞伎町のホストクラブ「CLUB SORA」に入店しました。
最初の1ヵ月は全く売上を作れず、内勤に存在を忘れられるという屈辱も味わいました。
そんな苦しい状況を経験したことがなんとしても売れようという強い決意に繋がります。
営業後もお客様を見つけるため、睡眠を削って全力で奔走した結果、2カ月目にお店のNo.1ホストに成り上りました。
この成功体験を経て順調に売上を伸ばし、ついには8カ月間No.1に輝く大躍進を遂げています。
2010年7月に「CLUB SORA」は閉店しましたが、仲間と共に2010年9月から「HEREM」でホスト人生を再スタート。
売上は好調でNo.3〜5に安定しては入れるものの、もうひと伸び欲しい状態でした。
そんな時に新店の運営を任せられるホストを探しているという情報が耳に入ります。
「新店を成功させることができればプレーヤーを遥かに超える恩恵や力がつく」、そう考えた彼はすぐさま名乗りを上げました。
更なる挑戦の始まりです。
2012年に「PLATINA本店」がグランドオープン。瀬女蘭は代表を任されました。
オープン初月から店舗売上2400万円を超える順調なスタートを切ったものの、このままでは物足りないと思った彼は行動を起こします。
すでに業界で注目されていた東條誠(後のローランド)を勧誘したのです。
独特な価値観と高いカリスマ性を持つ東條誠は次第にお店の顔的存在になります。
その時、プレイヤーとしての引き際を感じた彼は裏方としてホストたちを活かすために2013年から店舗運営業務に専念することにしました。
クセの強いホスト達の調整役として奮闘したこと、早乙女サランや朱野翔など3人の1億円プレーヤーの存在も相まってオープン以来の最盛期を迎えます。
2018年には社長として2店舗目となる「Mr.」をオープン。
現在もホストクラブの経営者としてYoutubeチャンネル「歌舞伎町の蘭社長【KG GROUP】」(登録者7.5万人)等のSNSメディアへ出演して活躍を続けています。
瀬女蘭は新しい環境に挑戦し続ける優れたホストでした。
その挑戦は歌舞伎町でホストを始めることから始まり、グループの新店代表に名乗りを上げ、そしてローランドの活躍を機に現役を退き経営業への挑戦に続きます。
経営業に専念しても挑戦を続ける彼の動向に注目です。