日本を代表する映画スタジオ「東宝スタジオ」の80年以上に及ぶ歴史を紐解く展覧会が、東京・世田谷美術館で開催されている。
世田谷は日本のハリウッドだった!
世田谷区砧の東宝スタジオは、1932年に設立された写真化学研究所(通称P・C・L)に始まり、1971年に現在の東宝スタジオへと改称されました。本展では、1954年に公開の2本の映画、東宝の代表作である「ゴジラ」と「七人の侍」に焦点をあて、美術の視点から特殊撮影と東京の時代劇の魅力を探ります。また創立よりスタジオで活躍する様々なクリエイターたち、スタジオで映画製作に携わった美術家や作家なども紹介します。
引用元:世田谷美術館
コレは非常に楽しみな展覧会。
4月19日まで行われているので、遠方に住む方は早めに東京に遠征する方法を考えよう。
今回の展覧会では、1954年に公開された2本の代表作「ゴジラ」と「七人の侍」などに焦点を当て、特殊撮影や東京の時代劇を生み出した映画技術の魅力から、美術デザイナーや衣裳デザイナー、作曲家など映画製作に携わった様々なクリエイターの仕事についても紹介。
他にも、黒澤明、市川崑両巨匠の手による絵コンテ、昭和を代表する大作映画「日本沈没」の美術デザイン原画などなど、時代を駆け抜け生まれ変わり続けるゴジラなどの紹介を通して“日本のハリウッド”30年余りを振返る。
映画「七人の侍」は、日本映画どころか、世界の映画史に燦然と輝く超名作であり、筆者はDVDに穴が開くほど観た。今観たって全然色あせてないし、今現在の日本映画が“学芸会レベル”だということが良くわかる。それぐらい偉大な作品。
「七人の侍」制作現場の熱量が伝わりそうな今回の展覧会は、クリエイターなら絶対に脚を運んでもらいたい。