稼げると噂のホストの仕事。
その秘密は「歩合給(バック)」にあり!
基本的な計算システムを知らないと同じだけ頑張っても貰える金額が大きく違ってしまうかも知れません。
求人情報を探す前に知っておきたいホストの歩合計算システムについて解説します。
最終更新日:2021-08-22
ホストの給料、基本は歩合給(バック)
世の中には様々な仕事がありますが、給料形態は大きく分けて2つあります。
固定給制
時給・日給・週給・月給・年俸制などがこれにあたります。
働く日数や時間に合わせてそれぞれ給料額が決まっているので、安定感はあります。
一定期間ごとの昇給や勤続年数による昇給などがありますが、個人の頑張りは反映されにくいです。
歩合給制
成果報酬とも言われる給与形態で、ホストの給料は基本的にこの歩合給で計算されます。
一言で表すと「お店(企業)と売上を折半(分け合う)」することです。
※実際はもう少し複雑ですが、その説明はこの後の項目でします。
個人の頑張りがダイレクトに反映されるのでホストの仕事との相性はバッチリ。
ホストが月に数百万〜数千万の給料を稼げるのはこの歩合給だからなのです。
特にホストクラブではこの歩合給制を「バック」とも呼びます。
お金の流れを想像すると意味合いがわかりやすくなるでしょう。
自身の売上は一旦ホストクラブ側に計上されますが、そこからバック(戻ってくる)わけです。
実際のホストの給料額や、ホストの給料システム全般について興味がある方は下記の特集を参照してください。
特集:ホストの給料、平均年収は?
特集:ホスト歴1年未満「新人ホスト」のリアル給与※関西版
特集:ホストの給料システムとは
※補足
近年のホストクラブでは新人ホストの救済やホスト全体の待遇向上のため基本給に相当する最低保証(保障)給を設定している店舗が増えています。
最低保証(保障)給に関しては下記の特集を参照してください。
特集:ホスト業界の安定給!最低保証とは
ホストの歩合給(バック)の計算例
ホストクラブに限らず、歩合給には必ず歩合率が存在します。
達成した成果(売上)に対して何%の割合で報酬(給料)を支払うかを決めるものです。
ホスト業界では特にバック率とも呼びます。
この歩合率がどれだけ重要かは下記のグラフを見てもらえれば一目瞭然です。
同じ50万円の売上を達成しても、A店とB店ではホストに支払われる歩合給の金額に10万円の差が出ています。
割合の話なので計算の元となる数字である売上額が増えれば増えるほどその差分は大きくなります。
100万の売上なら差分は20万。
1000万を超える売上を達成した場合は差分だけで200万にもなります。
歩合率(バック率)だけがホスト求人の全てではないでしょうが、求人情報をチェックする際には必ず目を通しておいたほうが良い項目です。
求人情報に書かれていない店舗の魅力は体験入店を通じて確かめましょう。
特集:ホストの体験入店って何?全て教えます
歩合給の計算に含まれる売上以外のお金
歩合給計算の元となるのは飲食代など直接的な売上が大半ですが、それ以外にもあります。
以下に紹介するお金は最終的に売上に含まれて歩合給計算される場合の他、全額がホストの給料になる(100%バック・フルバック)場合があります。
指名料
ホストを指名するのに必要な料金です。
ホストクラブは基本的に指名変更できない「永久指名制」ですが、この指名料は初めて指名した時だけでなく来店のたびに毎回発生します。
金額は3,000円前後。
指名客が多い人気のホストの場合、月間の指名本数が100本を超えることもあるので、指名料だけでも毎月数十万円の給料が稼げます。
特集:ホストクラブの指名って何?
同伴料
お客様がホストと一緒に来店することを同伴と呼びます。
単に来店するだけではなく、店外デートをするのが一般的。
その利用料金が同伴料で、金額は1,000円〜3,000円ほどです。
同伴は必然的にお店に来て遊ぶ事になるので、上記の指名料+売上に繋がります。
ホストクラブ側にもメリットが多く、積極的に活用して欲しいシステムのため、同伴料の全額をホストの給料として支給するお店が比較的多いです。
特集:メリット多数!ホストの同伴とは?
歩合給をもっと増やすには
歩合給の計算例をご覧になった皆さんには察しがついていると思いますが、
鍵を握るのは「売上」と「歩合率」です。
売上をさらに細かく表現すると、
客数x客単価
どちらか、もしくは両方を上げる事で売上は上がります。
多くのお客様を獲得し、より多くのお金を使ってもらうのが正攻法です。
別途特集記事で売上の上げ方についてまとめています。
特集:ホストの売上の上げ方は?
歩合率に関しては、お店選びがやはり重要。
下限・上限ともに高いお店がベスト。
後述していますが、歩合率はホストの働き方や売上によって変動します。
小計と総売(総計)の違い
続いては売上の算出方式の違いについて解説しましょう。
歩合給計算の元となる数字なので歩合率と同様に最終的な金額に大きな影響を与えます。
歩合率(バック率)の解説時には単に売上としか記載していませんでしたが、給料計算の元となる数字には2種類あります。
1つは小計。
もう1つは総売(総計)です。
まずはそれぞれがどのような意味を持つ金額なのか説明しましょう。
小計とは
簡単に言うと、ホストクラブ内でお客様が受けたサービスの料金です。
具体的には、飲食代(お酒・フード)、セット料金(テーブルチャージ代、1時間○○円など)、指名料です。
店舗によってはセット料金や指名料を小計に含まない場合もあります。
総売(総計)とは
小計にTAX(サービス税・サービス料)を掛け合わせた料金です。
ホテルやバーなどで加算されるものと基本的には同じですが、それらよりも割合は高いです。
店舗によって異なりますが、おおよそ20%〜40%ほどの割合です。
最終的にお客様が支払うのはこの金額です。
歩合給の比較表
総売(総計)は小計に+αされた金額なので同じ歩合率(バック率)ならば当然総売(総計)を元にした給料体系の方がホストが貰える金額は高いです。
とは言え、同じ歩合率(バック率)でない場合も多々ありますので以下に売上(小計)が50万だったときの比較表を作成しました。
※セット料金や指名料も小計に含む場合。
小計・総売(総計)の歩合給額比較表※売上が小計50万円の場合
歩合率(バック率) | 小計計算 | 総売(総計)計算 ※TAX20% | 総売(総計)計算 ※TAX40% |
40% | 20万 | 24万 | 28万 |
50% | 25万 | 30万 | 35万 |
60% | 30万 | 36万 | 42万 |
70% | 35万 | 42万 | 49万 |
80% | 40万 | 48万 | 56万 |
当然ながら総売(総計)計算で歩合率(バック率)が高い店舗が給料体系としては最高です。
歩合率(バック率)が80%でTAX40%の総売(総計)計算の場合は元となる売上(小計)を超える金額になっています。
50万(小計)+20万(TAX)=70万(総売)
70万(総売)x0.8(歩合率)=56万(歩合給)
但し、総売(総計)計算でも小計計算に比べて歩合率(バック率)が20%ほど減ると立場が逆転する可能性が高くなります。
複数の求人情報を参照する場合の参考に。
※補足
給料計算の元となる売上額が小計か総売(総計)かを明記しているホストクラブはまだ多くはありません。
特に何も書いていない店舗は小計だと考えてほぼ間違いありませんが、気になる方は応募時か面接時に確認しましょう。
歩合率(バック率)の目安と変動
歩合給の計算に歩合率(バック率)が重要なことはお分かりいただけたと思います。
では実際のホストクラブではどれくらいの割合で適用されるのか、その目安・相場についてご紹介します。
その他、歩合率(バック率)が変動する要素や一部限定的に適用される歩合率(バック率)についての解説もします。
小計の歩合率(バック率)目安・相場
約50%〜70%
70%を超えるようだとかなり高待遇の給料システムを完備していると言えるでしょう。
総売(総計)の歩合率(バック率)目安・相場
約40%〜60%
小計に比べると少ないですが、10%ほどの差であれば問題ありません。
TAXの割合にもよりますが総売での給料計算の方が多くの給料をホストは手に入れることができます。
歩合率(バック率)が変動する要素
歩合率(バック率)は各店舗ごとに異なるのはもちろんのこと、同じ店舗で働くホスト同士でも違いはあります。
変動する要素・理由についてまとめました。
売上額による変動(スライド制)
歩合給は元々個人の頑張りを給料に反映させるシステムですが、それを更に推し進めるのがスライド制。
計算の元となる売上額が増えれば増えるほど歩合率(バック率)が上がります。
分かりやすい例を挙げれば、売上額10万の時に40%だった歩合率(バック率)が100万を超えた後は50%に上がります。
店舗に大きな利益をもたらしているホストほど、給料としての取り分が多くなるシステムなのです。
売上額と対応する歩合率(バック率)の詳細を求人情報に記載している店舗はあまり多くありません。
興味がある方は面接時に確認してみましょう。
別の特集で紹介している歌舞伎町で売上の高いホストたちは数千万〜億単位の売上を達成しているので間違いなく所属している店舗での最上級の歩合率(バック率)が適用されているはずなので貰える給料額も桁違いです。
特集:【総合】歌舞伎町ホスト 年間・月間売上額ランキング
特集:大阪ホスト 年間・月間売上額ランキング
特集:名古屋ホスト 年間・月間売上額ランキング
固定給がある場合は歩合率(バック率)は低くなる
最近のホスト求人には最低保証給など手厚い固定給をもらえることが珍しくありません。
安定した生活を送るには良いですが、ホストの仕事で一攫千金を狙うには向いていません。
歩合率(バック率)は上記の目安の半分ほど(10%〜20%)しかない場合があります。
未経験者・新人向けの給料システムなので売上額が増えてきた場合は歩合給がメインのシステムに切り替えてもらうと良いでしょう。
ホストの給料(歩合給)の支給日は?
働いていて、もっとも待ち遠しいのは「給料日」。ホストの給料、特に歩合給の支給日についてまとめました。
※各店で異なる場合がありますので詳細は直接問合せましょう。
支給日は10日〜15日の間が一般的
給料計算の元となる売上額は締め日(※)で区切られます。そこから歩合給を計算し、賞金・手当などを加算、寮費・雑費などが引かれて最終的な給料額が決まります。
ホストの給料は大よそ翌月の中ごろ、10日〜15日前後に支給されます。
※ほとんどの店舗が月末か最終営業日を締め日に設定しています。
未収(売り掛け)があると支給が遅れる
ホストクラブには売り掛けと言うシステムがあります。分かりやすく言えば料金をツケ・後払いにすることです。支払われていない売り掛けのことの未収(みしゅう)と呼びます。
未収が残っていると最終的な売上額が確定しないので歩合給の計算ができません。未収の回収には大よそ5日〜10日ほどの猶予があります。月末に未収があるとこの期間の分だけ給料の支給が遅れます。
2023年の末頃からホスト業界での売り掛けが問題となりました。売り掛けの仕組み自体を止めるホストクラブが増えたのでもしかしたら給料の支給日が少し早くなるかもしれません。
ホスト用語解説:売り掛け
ホスト知恵袋:ホストクラブの売掛が廃止されるとホストはどうなるの?
歌舞伎町以外の総売(総計)計算のホストクラブ
大阪・名古屋・すすきのなど、歌舞伎町以外にも総売りバックのホストクラブは存在します。 ホストワーク掲載店の中からピックアップ!
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まとめ
ホストクラブの基本的な給料システムである歩合給について解説しました。
高い給料を稼げる仕事だからこそ、求人情報を正確に読み解く必要があります。
歩合給の仕組み、総売(総計)と小計の違いを学んだ貴方はもう大丈夫。
次のステップは実際の求人情報のチェック。
以下のリンクも参考にどうぞ。
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